- TOP>
- 9 MAGAZINE>
- ワイン界では当たり年
みなさんこんにちは!
今日はkenichiが担当いたします。
さて、12月になると自分の誕生日が近いことを自然と思い出します。
今年で35歳。年齢だけを見ると、もう若くもないし、かといって大人として完璧でもない、なんとも言えない位置に立っている気がします。
そんな私ですが、ワイン界では生まれ年の1990年が「グレートヴィンテージ」と呼ばれていることを知りました。自分より先に年号が褒められているようで、少し複雑な気持ちになります。
でも、悪い気はしません。むしろ、ちょっと誇らしいです。

そこから自然と、ヴィンテージワイン全般に興味を持つようになりました。
古いワインと聞くと敷居が高そうですが、実際はもっと親しみやすくて、ほどよく人間くさい存在です。長い間静かに寝かされていたワインが、開けた瞬間にふわっと香りを広げるあの感じは、なんだか“よく眠った朝の深呼吸”のようで、それだけで少し嬉しくなります。
若いワインは元気いっぱいで、香りも味も明るくて分かりやすい魅力があります。
一方でヴィンテージワインは、落ち着きと柔らかさがありながら、どこか奥行きを感じさせてくれます。果実味が控えめになっている代わりに、香りに重なりが出たり、余韻が長く続いたり、ちょっとした深みが生まれるんです。まるで、経験を重ねた人の話し方のように。
同じ年に生まれたワインでも、保存状態によって全然違う顔を見せるのもまた面白いところです。
完璧に管理されていたものは穏やかに開きますし、少し大変な環境を過ごしたワインは、どこか個性的で、思わず「よく頑張ったね」と声をかけたくなる味わいがします。ワインも人も、歩いてきた道で表情が変わるという意味では同じなのかもしれません。
35歳になった今、どんなワインを飲もうかと考えることが増えました。
1990年の一本を誕生日に開けるのも良さそうですし、もう少し何年か寝かせて“未来の自分”に取っておくのも良いかもしれません。
ただひとつ言えるのは、ヴィンテージワインの魅力は“古さ”そのものではなく、時間を味わえることだということです。
ワインが歩いてきた時間と、自分が歩いてきた時間が、同じグラスの中でそっと重なる――そんな特別な瞬間があるから、ヴィンテージワインは面白いのだと思います。

皆さんも是非、ご自身のヴィンテージがどんなものか調べてみてください!
tag


