loading

IN CLUB ING 9GATES

NY NY NY後編

9 MAGAZINE

NY NY NY後編

2024.7.30

今回のNYの目的は、ハドソンヤード再開発のコンドミニアムやビルを見学すること。過去、建築中とか更地だったところが続々と完成していた。来るたびに、「こんなところ値段つくのかよ?」とか思っていた開発案件。竣工してしまえばとんでもないことになっていた。

 

一番大きな驚きは、ハイライン沿いのレジデンス。元々、というか今も車両基地になっているところだし、南の方のミートパッキングチェルシーあたりのギャラリーにしたって倉庫を改装しているようなところも少なくなかった。言ってみれば、芝浦とか南大井あたりの車両基地だったり、東側でいうと田端とか。そんな場所が、再開発でここまで変わるのか?と

 

ハイラインも以前は線路跡を歩いているだけで観光客しかいない感じだったけど、廃線レールの左右の植栽が育ってきていてとても贅沢な自然空間になっている。普通、高架線路沿いのアパートとかビルは普通に考えて価値が出ることは難しいし、電車が通る度に揺れるうるさい住居なんて誰も喜ばない。だけど、高架を走っていた線路は廃止され遊歩道になる。道沿いは緑化され、ところどころにベンチや景色を見るためのスポットが用意され、ゆっくりとした時間を過ごすことができる。実際に人気なのは高層階ではなく緑道の自然が目に入る3階とか4階でテラスもとても上手く配置されている。

 

アメリカって建築の基準もおおらかなんじゃないかと思ってしまうけど、マンハッタンのレギュレーションはとても厳しい。そんな中で、シティスケープとかランドスケープとか守りながら街作りをしていく、古いものを活かしながら文化を醸成していく。それってまさに経年変化を楽しむってこと。さらには容積至上主義ではなく、街並みや住む人の想像力に価値を生み出しているので、相場価格ではなく絶対価格で販売されている。

 

以前は住宅設備もイマイチだった。換気扇なんかファンが回ってるだけでダクトに繋がってないから、何の為にあるのかわからないし、トイレと便器の構成比が変だったり。だけどこの辺りの物件は随分良くなっている。借景だったりテラスだったりの使い方は抜群に上手い。