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クラシックのすゝめ 其の五

9 MAGAZINE

クラシックのすゝめ 其の五

2026.1.2

皆さん、明けましておめでとうございます。 25 Rookie SL Hatakeyamaです!

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前回は、「クラシックのすゝめ 其の四」にて、サン=サーンスの『死の舞踏』と『序奏とロンド・カプリチオーソ』をご紹介させていただきました。

あの不気味さと情熱のコントラスト、楽しんでいただけたでしょうか?(笑)

さて、今回はいよいよ「ピアノの神様」の登場です!

5曲目(と6曲目)は、フレデリック・ショパン作曲の『エチュード Op.10-12「革命」』と『英雄ポロネーズ』です!

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1,技巧と魂、そして英雄:ショパンの2曲

ショパンはピアノ曲しか書かなかった、まさに「ピアノに愛された男」です。

彼の作品は、極限の「技巧」と溢れる「詩情」が融合しているのが特徴です。

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① 技巧と情熱:『エチュード Op.10-12「革命」』

「エチュード」とは「練習曲」という意味ですが、ショパンの練習曲は、パガニーニやカプスーチンの曲と同じく、極限の超絶技巧を要求する「演奏会用練習曲」です。

この『革命』は、ショパンが祖国ポーランドの蜂起失敗の報を聞いて書かれたとされる、怒りと悲しみ、そしてほとばしる情熱に満ちた一曲です。

曲の冒頭から、祖国の敗北を知ったショパンの魂の叫びが、ピアノの低音域から響き渡ります。そして、左手が休みなく鍵盤を叩きつけるように激しい音の奔流となって鍵盤を縦横無尽に駆け巡る、まさに嵐のような超絶技巧が聴きどころです。

激しい感情の奔流に、聴いているこっちまで胸が熱くなります!

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② 英雄と魂:『ポロネーズ第6番 変イ長調 Op.53「英雄」

「革命」の情熱を受け継ぎ、一気に魂を揺さぶるのがこの『英雄ポロネーズ』です!

「ポロネーズ」はポーランドの伝統的な舞曲であり、祖国を深く愛したショパンにとって、それは「ポーランドの魂の叫び」そのものでした。

曲の冒頭から、華やかな軍服を纏った騎馬隊の行進が目に浮かぶような、堂々としたリズムが鳴り響き、聴く者を圧倒します。 特に中盤、静かになった後にやってくる左手のパート!まるで幾千もの騎兵隊が地平線から突進してくるかのように、超高速のオクターブ連続を奏でます。

実はこの部分、演奏する側にとっては地獄のような難しさなのですが、その圧倒的な迫力こそが、この曲を「英雄」たらしめているのです!

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2.音楽史における詩人と日本の快挙

ショパンはポーランドの首都ワルシャワで生まれ、若くしてその才能を開花させます。しかし、祖国の独立運動の混乱期にポーランドを離れ、最終的には音楽の都パリに定住しました。

当時のパリの貴族サロン(社交場)で絶大な人気を博しましたが、結核を患い、わずか39歳の若さで亡くなってしまいます。

音楽史において、ショパンはロマン派を代表する作曲家です。彼以前の作曲家が交響曲やオペラなど、大規模な作品を多く手掛けたのに対し、彼はほぼピアノ独奏曲に特化し、ピアノの持つ表現力を極限まで高めました。

ピアノという楽器の魂を解放したのが、ショパンなのです。

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なぜショパンの曲は世界中で愛され続けるのか? それは、彼の音楽が「普遍的な感情」「個人的な想い」を完璧に融合させているからです。

祖国ポーランドへの愛、故郷を離れた寂しさ、初恋の喜び…彼の曲は、高度な技巧で書かれているにもかかわらず、聴く人の心にダイレクトに響く「歌」を持っています。

ピアニストにとって、彼の作品は「バイブル」であり、聴衆にとっては、人生のどんな場面にも寄り添ってくれる「詩」なのです。

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【ショパン国際ピアノコンクール】

ここで、ショパン作品の最高峰の舞台である「ショパン国際ピアノコンクール」について少し説明します。

これは5年に一度、ポーランドのワルシャワで開催される、ピアニストにとって最高峰の登竜門です。その課題曲はすべてショパンの曲であり、世界中の若手ピアニストがこの舞台を目指して血の滲むような努力をしています。

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このコンクールでファイナリストが演奏する最も重要な課題曲の一つが、『ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 Op.11』です。

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これは、ピアノとオーケストラが共演する、約40分に及ぶ壮大な作品。

第1楽章は、若きショパンの情熱と、祖国への別れを予感させるような甘くも切ないメロディーが満載です。

そして真骨頂は、最終楽章である第3楽章。 第3楽章は、ポーランドの民族舞踊「クラコヴィアク」をもとにした、高貴で華やかなロンドです。繰り返される主題は、まるで万華鏡のように様々な装飾を施され、次第に技術的難所を潜り抜けながら、花弁が舞う園を思わせる、希望に満ちたフィナーレへと向かっていきます。

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そして、2021年のショパンコンクールは、日本にとって歴史的な大会となりました。

まず、我々もよく知る「かてぃん」こと角野隼斗さん(「クラシックのすゝめ 其の三」でカプスーチンの演奏をご紹介!)が出場し、

その圧倒的な個性とテクニックで世界を魅了しました(惜しくもセミファイナル敗退でした。)

   そして、ファイナルでは…

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3.引き継がれる演奏 その5

では、最後に私一推しの演奏をご紹介して終わりにします!

ずばり、『反田恭平』さんの演奏になります!

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反田さんは、2021年のショパンコンクールで、日本人として過去最高位タイの第2位に入賞した、まさに現代のクラシック界を牽引するスターです。

彼がファイナルで演奏したのが、今回説明した『ピアノ協奏曲第1番』

彼の演奏は、一言で言えば「情熱」と「カリスマ」。ショパンの持つメランコリックな美しさを最大限に引き出しつつ、クライマックスでは聴く者の魂を揺さぶるような、力強く、そして熱いメッセージを伝えてくれます。

特に、あの協奏曲をオーケストラを率いながら弾きこなす姿は、まさに現代のショパンといってもいいでしょう!

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【またまた余談】

反田さんは、2位入賞後も、ご自身が創設したオーケストラを率いて積極的に演奏活動を行っており、クラシック音楽の魅力を日本中に広めるために尽力されています。

彼の演奏を聴けば、「クラシックってかっこいい!」と改めて思えること間違いなしです!

気になった方は是非!一度彼の演奏を聞いてみてくださいね!

本演奏の動画を見る

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今回もつい熱が入り、想像以上の文量になってしまいました(笑)。

続きは「クラシックのすゝめ 其の六」にて、改めてたっぷり語らせていただきます。

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次回は「現代日本の至宝 久石譲」の予定です。

それでは皆さん。またお会いする日までお元気で。

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過去の記事はこちら

クラシックのすゝめ 其の四

「クラシックのすゝめ 其の三」

「クラシックのすゝめ 其の二」

「クラシックのすゝめ 其の一」

SL Hatakeyama

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